[絆:]

すべてのことがイヤになった。
中途半端につきあっている女のことも、住んでいるアパートのことも、子供のことも、
何もかも棄てて、未練を残さずすっきりしたい。
が、蜘蛛の巣ように張り巡らされた関係は切れそうで切れず、
もがけばもがくほど絡み付いてくる。
それが絆というものかもしれない。

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